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ある年の夏、武蔵の国ではひどい暑さと日照りが続き、田畑の作物はみんな枯れてしまった。それもそのはず、どうした訳かこの年に限って空には太陽が2つも輝いていたのだ。焼けるよ...…全文を見る

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Re: 三本足のからす
投稿者: ゲスト 投稿日時: 2015/12/28 15:58

入間郡正倉神火事件(しょうそうしんか)

神様が怒って、政府の倉庫を焼いてしまった そんな馬鹿なことが!!いささか眉唾ですが、奈良時代=8世紀の中頃 武蔵国で起こった、奇妙で、当時の様子を絶妙にあぶり出す事件があります。神様が怒った背景は・・・? 入間地方の豪族は、なかなかのやり手でした。

事件のあらまし
 二枚の太政官符が残されていて、次のように内容を語ります。
 正倉が火事になった 769(神護景雲3)年《あるいは、772(宝亀3)年》9月のこと。入間郡(埼玉県)で、国家の正倉4軒が火事になり、備蓄していた糒穀(米)が10、513石焼けた。その上、百姓10人が重病に臥し、2人が頓死した。
 神の祟りだった 原因を占ってみると、それは神の祟りで、郡家(=郡衙)西北角の出雲伊波比(いずもいわひ)神が云うには、朝廷からいつも幣帛(へいはく)を受けているのに、このところ滞っている。そのため、郡家内外の雷神を引き連れて、火災を発生させた。ということである。
 そこで、祝(ほうり=神職)の長谷部広麿(外大初位下小)を呼んで訊ねると、出雲伊波比神は常に朝廷が幣帛を奉る神であるが、最近は給わっていない。と云う。
 関係文書を調べると、武蔵国で、幣帛を受ける社は、多摩郡・小野社、加美郡・今城青八尺稲実(いまきのあおやさかいなみ)社、横見郡・高負比古乃(たけふひこの)社、入間郡・出雲伊波比社である。それが最近、幣帛を奉ることが漏れ落ちている。
 よって、前例によってこれを実施せよ。(宝亀3年12月19日太政官符)
 郡司が処罰された もう一枚の太政官符は、事件の内容はほぼ同じで、「郡司を処罰する。しかし、郡司の譜第を絶つことなかれ」と郡司職について言及するものです。(宝亀4年2月14日太政官符)
 ◎幣帛というのは神にたてまつるものすべてを云うらしく、玉串が思い浮かびますが、延喜式では、制(あしぎぬ=粗製の絹布)、五色薄制(いついろのうすぎぬ)、木綿、麻、庸布、刀、楯、戈(ほこ)、弓、鹿角(しかのつの)、鍬(すき)、酒、アワビ、堅魚(かつお)、干物、海藻、塩、・・・など多数を挙げています。
 ◎769(神護景雲3)年《あるいは、772(宝亀3)》と3年の差がある年号は、二つの太政官符の間に神火が発生した年の記載に違いがあるためです。その解釈を巡って、学者の間では議論が交わされています。私は解決するすべを持ちませんので、併記します。詳細は次の文献に記載されています。
 土田直鎮 古代の武蔵を読む 吉川弘文館
 森田悌   古代の武蔵    吉川弘文館
http://www.asahi-net.or.jp/~hm9k-ajm/musasinorekisi/syousousinnkajikenn/syousoujikenn1/syousousinnkajikenn.htm

769年ごろに争いが続いた入間郡。

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