青花紙は、細かく切って水につけ、溶けてきた青い汁で友禅染の下絵を描くのに使われています。これは、近江の草津市だけが作っている珍しい産物です。草津市の木川(きのかわ)あたりでは、江戸時代からさかんに青花が栽培され、青花紙がつくられてきましたが、青花紙を作る仕事は真夏の暑い時期の手間のかかる作業ですから、いまでは2.3軒の家が、ほんの少しだけしか作っていません。この話は、この青花紙の由来を伝える話です。(滋賀県の民話、偕成社)より
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