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五郎びつ についてのコメント&レビュー投稿
昔、栃木県今市の小百川沿いにある一本杉という村に、五郎という石屋が住んでいた。五郎は二十歳を過ぎても頭がぼんやりとしたような男で、田畑は耕さず嫁の貰い手もなかったが、仕...…全文を見る

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以下参照(以下のコメントに対して返信しようとしています)
Re: 五郎びつ
投稿者: Perenna 投稿日時: 2020/3/27 4:32

「栃木の民話・第二集」(未来社、日向野徳久編)を読んでみました。
「五郎びつ」は、とくに被差別部落とか、疎外されている人の話というわけではなさそうに思えます。
主人公は岩山で石工をしていて、かまどを作って農家に売っています。
仕事のあいまに大きな石の米櫃を作っていましたが、村人たちに「五郎やん、なんだって、そんなばかでっけえ米櫃なんか作ったんだえ?」と、ごく自然にからかわれたりしています。
また飢饉のときに、自慢の大きな米櫃にいっぱい蓄えてあった米を村人たちに分け与えたときには、「五郎やんはどうすんだえ? てめえのくうのはあんかえ?」と村人たちから逆に心配されています。
その後、五郎は岩山の石室に入って、食べ物をなにも食べないで、神様に豊作を祈りながら餓死したと書かれています。
村人たちは、雨が降らないで困るときには、五郎のこもった石室に石を投げこんで、五郎の魂に雨を降らせてくれるように祈ったそうです。
この昔話の根底にあるのは、日照りと凶作と飢えに苦しむ貧しい民衆を命がけで救った、勇気があって慈悲深い、優しい心を持った義民の話なのではないかと思われます。
栃木県(上州)の民話や昔話には、日照りや飢饉や凶作の話や、沼や池に住む龍や蛇や河童に雨を降らせてくれるように頼む話が多いような気がします。
アニメでは大げさに描かれているのかもしれませんが、この「五郎びつ」の昔話も、そんな災害や飢饉に苦しむ民衆の義民話が伝えられたものなのかもしれません。

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