目次
雪のなかのゆうれい,もうはんぶん,字のない手がみ,舟べんけい,子そだてゆうれい,ひゃくしょうとどくろ,ゆうれいのおんがえし,お寺のふしぎ,こぼしたおちゃ,天じょううらのひみつ,人だまのはなし
ゆうれいばなし(幼年みんわ12)読んだ感想というかメモ
- 雪のなかのゆうれい
- 雪のなかのゆうれい(0594)の出典元で、読んでみるとアニメと同じストーリー。小さな差異は、七べえという男が、髪を剃る様子を戸棚の中から見ていた。この話を知った村人たちみんなで毛塚を作ってあげた。以下解説より:この話は「北越雪譜(ほくえつせっぷ)」に収められた「雪中の幽霊」をもとにしたものです。「北越雪譜」は、江戸時代の終わりごろ(1840年)新潟県の鈴木牧之という人のあらわした科学的随筆で、雪国の生活がさし絵とともに興味深くあらわされています。(解説より)
- もうはんぶん
- 落語の「もう半分」というお話で、ストーリーはwikipediaにあります。以下解説より:古典落語に取り入れられた江戸地方の民話で、貧しい人の願い、この世に残した怨念がよく表れています。(解説より)
- 字のない手がみ
- 中国(外国の)の話。中国の明朝のはじめ頃あらわされた「剪灯新話(せんとうしんわ)」に収められています。「剪灯新話」は瞿佑(くゆう)の集めた奇談集といわれ、日本の怪奇小説に大いに影響を与えました。(解説より)
- 舟べんけい
- 死んだ平知盛(たいらのとももり)が幽霊になって、船に乗っていた源義経に襲いかかってくる話。弁慶のお経で撃退。以下解説より:この話は大阪府住吉地方に伝わる民話です。平家滅亡の悲劇にからんだ伝説で、大阪湾を舞台にして、謡曲や歌舞伎にとりあげられ、広く人々に親しまれたものです。(解説より)
- 子そだてゆうれい
- 幽霊飴(1205)の類話。以下解説より:兵庫県有馬地方の民話で、これに似た話は全国的に見られます。「日本昔話集成:関敬吾編」に収められています。(解説より)
- ひゃくしょうとどくろ
- サレコウベと長者(0699)の類話。死んでドクロになっていたのは若者で、ドクロ(若者)の両親は良い人だった。以下解説より:この話は岡山県地方に伝わる民話で「日本霊異記」に収められています。「日本霊異記」は平安時代のはじめ頃、奈良の薬師寺の僧景戒(そうけいかい)という人が集めた仏教説話集で、後世に大きい影響を与えた本です。(解説より)
- ゆうれいのおんがえし
- 中国(外国の)の話。この話は中国の唐の役人だった文本が語った話として伝わっていて、「今昔物語」の中国の部に収められています。この本は平安時代の末頃、源隆国によって編まれた日本の代表的な説話集です。インド・中国・日本と分けられて一千余の話が収められています。(解説より)
- お寺のふしぎ
- 山梨地方に伝わる民話で「日本昔話集成:関敬吾編」に収められています。(解説より)
- こぼしたおちゃ
- 岩手地方の民話で「遠野物語:柳田国男編」に収められています。「遠野物語」は、遠野の人佐々木喜善の話をもとに明治の末年、柳田国男が編んだもので、岩手地方の風俗・習慣をよく知る事ができます。(解説より)
- 天じょううらのひみつ
- 両親に内緒の恋人がいた娘が死に、天井裏に隠していた恋文が気になって、幽霊となって現れた。それを上人さんが理解し、恋文を燃やして供養してあげた。以下解説より:江戸増上寺の大僧正、祐天上人(ゆうてんしょうにん)にまつわるもので、根岸肥前守守信という人の随筆「耳袋」に収められています。(解説より)
- 人だまのはなし
- 人だまのはなし(0632)の出典元。アニメと比較すると異なる設定が多く、そもそも酒のみの父親や叔父の和尚さんは登場しません。岩手県の村役場につとめている一人の若者が、土間でふらふら飛んでいた人だまをタライをかぶせて捕まえた。すると、寝たきりだった叔父さんが息を引き取ったと知らせが入り、若者はタライから人だまを逃がしてやってから、叔父さんの家に駆けつけると、息を吹き返した。以下解説より「遠野物語:柳田国男編」にある、岩手県地方に伝わる比較的新しい話で、似た話は全国的にみられます。(解説より)
※この書籍情報は、紅子が実際に書籍を手にして内容をざっと確認したものです。(2012年7月現在)