目次
くずのはぎつね,白いさかな,母子草,鳥になったおとうさん,はとのおや思い,ちをはくほととぎす,金のなすび,わしにさらわれる,七つのダイヤモンド,手なしむすめ,石どう丸
かなしいはなし(幼年みんわ11)読んだ感想というかメモ
- くずのはぎつね
- 大阪府泉北郡の信田の森にまつわる伝説と、阿倍仲麻呂の子孫といわれる阿部清明(平安時代の陰陽博士)の話が組み合わされた物語です。江戸時代の始めに竹田出雲によって「蘆屋道満大内鑑」という浄瑠璃が作られ、また歌舞伎芝居にもなり、全国的に知られるようになりました。(解説より)
- 白いさかな
- イギリスの詩人で劇作家のイエーツという人が集めたアイルランドの伝説です。(解説より)
- 母子草
- 琵琶湖にまつわる伝説で、母と娘の心が通い合って、湖上におこる不思議な悲しい物語です。母子草は、春の七草の一つで、ごぎょう・おぎょうなどとも呼ばれます。(解説より)
- 鳥になったおとうさん
- 岩手地方につたわるもので、行方不明になったわが子を探し求めて、ついには鳥になって呼び続けるという、全国的に見られる民話です。(解説より)
- はとのおや思い
- この話は「日本昔話集成:関敬吾著」によるもので、岩手県に伝わる民話です。ほろほろと鳴く山鳩の声を聞いて、死んだ両親を思い出したのでしょう。(解説より)
- ちをはくほととぎす
- この話も全国各地に見られる民話です。(解説より)
- 金のなすび
- 「屁ひり女房」などといって、女の人がおならをする話は日本各地に見られます。この話は、沖縄の民話ですが、おならと金のなすびと取り合わせたところは、庶民的生活の知恵を感じさせます。(解説より)
- わしにさらわれる
- 幼児がワシにさらわれて、両親が苦難の後に助け出すという話は各地にあります。子供が助けられ、大きくなって、大きな寺の和尚さんになるという「良弁和尚」の話は有名です。(解説より)
- 七つのダイヤモンド
- ソビエトの民話に取材した文豪トルストイの童話「大熊星座」(北斗七星)によりました。偉大なる人道主義者トルストイの愛情が、話の中ににじんでいます。(解説より)
- 手なしむすめ
- 岩手県稗貫地方に伝わる民話で、何とも悲しい残酷物語です。しかし、わが子を助けようとして、無い手を伸ばそうとしたとたん、手なし娘に手が生え、幸福をつかむというもので、おもわず胸をなでおろします。(解説より)
- 石どう丸
- 筑前国の刈萱城主の加藤左衛門繁氏(しげうじ)が、出家して高野山に入り、等阿法師(とうあほうし)となる。そこへわが子、石動丸が母とともに訪ねてくるという物語で、江戸時代「刈萱道心」といって全国的に広く分布され、説教節の大衆芸能として有名になりました。(解説より)
※この書籍情報は、紅子が実際に書籍を手にして内容をざっと確認したものです。(2012年7月現在)