目次
三まいのおふだ,石のライオン,牛方とやまんば,あの世の入り口,やすながひめと大がに,“こだま”のはじまり,ガラスの山の金のしろ,こわいめにあったごうけつ,ばけものが百人,がいこつのおどり
こわいはなし(幼年みんわ04)読んだ感想というかメモ
- 三まいのおふだ
- 秋田県地方の民話ですが、全国的に類話が見られます。鬼婆に追いかけられるというこわい話ですが、和尚さんの機知にとぼけた味があり、鬼婆も結局は、ハエとなって飛び回るという、ユーモラスな結末になっています。(解説より)
- 石のライオン
- チベットの民話で、日本にも多くみられる末っ子成功譚と同じ系統の民話です。たいてい、欲ばりの兄は死んでしまうのですが、ここでは改心して、ハッピーエンドになっています。この民話で、昔はチベットにもライオンがいたことがわかります。(解説より)
- 牛方とやまんば
- 有名な民話で、全国的に類話が分布していますが、これは新潟県地方の話です。何でも食ってしまうという恐ろしい山姥ですが、間が抜けていて、ころりと騙されてしまいます。(解説より)
- あの世の入り口
- この話は古事記(奈良時代の史書)にある「黄泉の国」という神話です。黄泉比良坂は今の島根県八束郡伊賦夜坂といわれています。ぞーっとするような話ですが、古代人が神秘な生と死をどのように考えていたか、それを理解する手掛かりともなります。(解説より)
- やすながひめと大がに
- 島根県の隠岐の島に伝わる民話です。深い滝壺や淵には、恐ろしい主が住んでいると、昔の人は信じていました。この木こりは、はからずとも主の大ガニを退治して女神を助け、その恩を受けるという話です。(解説より)
- “こだま”のはじまり
- 不思議な現象であった「山びこ」を、昔の人はどのように考えていたか、それを知る手掛かりとなります。昔の人の知恵で、このような民話を生み出し、何々の始まりという発生譚として伝承されてきたものです。(解説より)
- ガラスの山の金のしろ
- ポーランドの民話で、イギリスのアンデュール=ラングが集めた「ラング童話集」にあります。(解説より)
- こわいめにあったごうけつ
- 中国のお話で、瞿佑(くゆう)の「剪灯新話」の中の一編です。(解説より)
- ばけものが百人
- 「宇治拾遺物語」の中の一編「百鬼夜行」です。(解説より)
- がいこつのおどり
- 岩手県地方に伝わる民話です。夏でも肌寒くなるような怪談です。悪を許さない人間の恐ろしいまでの執念が感じられます。(解説より)
※この書籍情報は、紅子が実際に書籍を手にして内容をざっと確認したものです。(2012年7月現在)