目次
じぞうさんにかさ,おおかみうし,かにとへび,さるの名刀,花のかんざし,おおみそかのばん,ひきがえるとむすめ,ふしぎな手ぬぐい,にんぎょのみやげ,きつねうま,かめとおぼうさん,ぞうとさる,たばこ入れのまくら,さむがりたぬき
おんがえしばなし(幼年みんわ03)読んだ感想というかメモ
- じぞうさんにかさ
- この話は「笠地蔵」の民話として有名で、全国的に類話があります。お地蔵さんのお返しで、年の瀬に幸運をつかむという話は「大歳の客」と同じ系統のもので、のっぴきならない借金取りの来る大晦日を、希望的に願う心から、こうした幸運譚が生まれたものと思います。※この民話は「日本昔話集成:関敬吾著」に収められているものです。(解説より)
- おおかみうし
- 古くから牛の産地としてしらせる中国地方の民話で、この話は「島根県口碑伝説集」にあります。主人公は伯楽(牛馬を売買する人)で信仰深く、出雲大社参詣の途中の出来事と言われています。※この民話は「日本昔話集成:関敬吾著」に収められているものです。(解説より)
- かにとへび
- 岐阜地方に伝わるものですが、大阪、和歌山、そのほかの地方にも類話があります。※この民話は「日本昔話集成:関敬吾著」に収められているものです。(解説より)
- さるの名刀
- 九州地方に伝わる民話で、大名が江戸に参勤交代で出ていく途中の出来事となっています。「日本の昔話:柳田国男著」に「猿正宗」と題して収められています。「今昔物語」にも「猿正宗」に似た話がありますが、タコが大貝に変わっています。(解説より)
- 花のかんざし
- 「鶴女房」として、全国的に類話があります。本来は鶴が女房になる話です。新劇で有名な「夕鶴:木下順二作」は、この話を素材としています。蛇やカエルや狐などの動物が、人間の女房になる話はたくさんあります。※この民話は「日本昔話集成:関敬吾著」に収められているものです。(解説より)
- おおみそかのばん
- 年の瀬に幸運をつかむという話は「笠地蔵」と同じ系統のもので、のっぴきならない借金取りの来る大晦日を、希望的に願う心から、こうした幸運譚が生まれたものと思います。※この民話は「日本昔話集成:関敬吾著」に収められているものです。(解説より)
- ひきがえるとむすめ
- 朝鮮半島に伝わる民話ですが、これに似た話は日本にもあります。(解説より)
- ふしぎな手ぬぐい
- 長崎県に伝わる民話で、徳島、静岡地方にもこれに似た話があります。※この民話は「日本昔話集成:関敬吾著」に収められているものです。(解説より)
- にんぎょのみやげ
- アラビアン・ナイトに入っているもので、アラビア地方に伝わる民話です。(解説より)
- きつねうま
- 青森地方の民話で、有名な「文福茶釜」と同じ種類のものです。※この民話は「日本昔話集成:関敬吾著」に収められているものです。(解説より)
- かめとおぼうさん
- 「日本の昔話:柳田国男著」に「弘済和尚と海亀」と題して収められています。「弘済和尚と海亀」は、瀬戸内の広島地方に伝わる海賊譚で、伝説ともいえるでしょう。(解説より)
- ぞうとさる
- インド民話です。(解説より)
- たばこ入れのまくら
- 北海道に伝わるアイヌの民話です。※この民話は「日本昔話集成:関敬吾著」に収められているものです。(解説より)
- さむがりたぬき
- 茨城地方の民話で、日本的おもしろ味のある一つです。※この民話は「日本昔話集成:関敬吾著」に収められているものです。(解説より)
※この書籍情報は、紅子が実際に書籍を手にして内容をざっと確認したものです。(2012年7月現在)