目次
泣き箍の話,ほらこぎ名人,太右衛門と天狗,十和田湖と八郎太郎,子は鎹,安く売った欅,牛を喰った沼,三粒の籾,犬のおしっこ,魚の精の恩返し,産砂さまの酒の水,力持ちの鬼げんべい,龍宮井戸,蚯蚓の欲張り,紀州の蛙と大阪の蛙,端午の節句の蓬と菖蒲,弘法大師と麦の褌,男滝の竜,天狗と赤かぶら,かわらけ売り,万太郎狐,口武士三良
巻末に掲載されていた「話者名」一覧
菊池嘉七(岩手県)、長坂俊雄(岩手県)、成田元一(秋田県)、小林チヨ(東京都)、竹内正躬(三重県)、高田米一(和歌山県)、谷島三郎(茨城県)、渡辺順一(鳥取県)、比嘉信吉(地名なし)、竹信要(鳥取県)、石井作平(東京都)、森田克三(東京都)
里の語りべ聞き書き 第03巻 読んだ感想というかメモ
- 泣き箍の話
- ほらこぎ名人
- ほらこぎとほらふき(No.1471)の「ほらこぎ」の出典元と思われる。アニメタイトルには明記が無いが、多分間違いないでしょう。ちなみにこの本ではアニメと違って、最後に屁はふりませんけど、他は同じストーリー。
- 太右衛門と天狗
- 話者:成田元一(話者リストより)
- 十和田湖と八郎太郎
- 話者:成田元一(話者リストより)
- 八郎潟の八郎(No.0093)と同じ話。
- 子は鎹
- 離婚希望の夫婦には3人の子供がいた。子どもを分ける事になったが、奇数は割り切れないので離婚のために急いでもう一人子供を作った。しかし産んでみたら双子だったので、これは神様が離婚するなと言っているのでは?と思い直し、結婚生活を再スタートした夫婦。
- 安く売った欅
- 牛を喰った沼
- 話者:谷島三郎(話者リストより)
- 金龍寺の怠け者の小僧が本当に牛になってしまい、わが身を恥じて沼へ入水して死んだ。その沼を「牛久沼」というようになった。
- 三粒の籾
- 獅子舞のお獅子の由来。
- 犬のおしっこ
- 犬の足(No.0820)と同じストーリー。
- 魚の精の恩返し
- アニメとおおよそ同じストーリー。差異は、魚の口に手を突っ込んで釣り針を取ってあげた。大きな魚の口へ体ごと入り込んだのではない。魚のサイズが大きく変化したり小さく変化することはない。
- 産砂さまの酒の水
- 力持ちの鬼げんべい
- 龍宮井戸
- 話者:竹内正躬(話者リストより)
- 「磯訪日待ち」という風習の由来。
- 蚯蚓の欲張り
- 話者:高田米一(話者リストより)
- 夏にミミズが道に出てカラカラに干からびている、その訳は?の話。
- 紀州の蛙と大阪の蛙
- 話者:高田米一(話者リストより)
- 大坂のかわず京のかわず(No.0762)の類話。
- 端午の節句の蓬と菖蒲
- 話者:高田米一(話者リストより)
- 弘法大師と麦の褌
- 話者:高田米一(話者リストより)
- 男滝の竜
- 男滝の龍(1042)と同じストーリー。
- 天狗と赤かぶら
- 少々、後半が違うかなあ。赤かぶらに化けた娘が天狗をおどろかし、荷車に天狗を押し込み坂道を転がし手目を回させて撃退。
- かわらけ売り
- アニメと同じストーリー。
- 万太郎狐
- 口武士三良
※この書籍情報は、紅子が国会図書館の蔵書を借りて読んで、お話の内容や情報をメモったものです。話者名は巻末に出身地とともに紹介されていて、お話の採録地と照らし合わせたものです。(2012年8月現在)